燃える雑記置き場
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ゼミの発表後の質疑応答で、コナラの着花、堅果生産量と適応性について話が及んだ。
きっかけは、”abortion”と言うセリフからだが。

コナラの堅果生産にはある程度の豊凶が存在するので、一概には言えないが
コナラを含むナラの仲間は、雌花の数に対してたいへん低い堅果生存率を示す。そこで原因と言われているのが、受粉量の不足、資源の不足、遺伝的な欠点(もちろん自家不和合性や近交弱製)や虫害など。

報告されている例で言えばコナラの場合、低い時5%程度(橋詰ら 1996)~多い例でも40%ほど(加藤ら 2001)。多い例は、先輩が行った人工交雑のデータ。これは交配袋をかけたことと、その後も1mmメッシュの網袋をかけていたため、オープンに比べ虫害を防ぐことができたためと思われる。十分な量の花粉を用た他家受粉の交雑を行い、ある程度虫害を防いだにもかかわらず…それでも、着けた雌花のうち、6割近くが堅果まで発達せずに、途中落下していることになる。いや、むしろabortion(自己中絶)しているのではないか!?
  ∥
自分で間引きを行っている?

実際に堅果の発達段階と、落下時期を見てみると、
受粉後、受精しているであろう時期までにも、雌花はぽろぽろと落ちている。そう、受精前の段階でも。

なぜコナラはこのような多くの雌花を投資するにも関わらず、発達させるドングリは僅かしかないのか?

過剰の雌花をつけることは、適応的か!?
 
これに対する答えを模索中なのだが…
アイデアは持っているが(トラックバック先を参照)、今年の交配デザインでは検証のしようが無い。また、この場合、Self又は無受精の堅果を振るい落とすタイミングがキーとなってくると思われるが、
そのタイミングが、私の持っているデータと先に引用した橋詰さんとのデータでは違ってくる。個体差なのか、それとも豊凶による差であるのかは定かではないし。コナラの交配を行っている方と来月の林木育種協会でお話できたらいいのだが!! あとはモデルですな。これにはさらに多くの方の協力が必要。私、モデルは苦手です。あと虫害、被食圧に関するデータなど欲しい。これは金沢大か?
どのみち、来年度の交配計画を早くも練らねばならない。やばっ。やりたいこと多すぎです。

Ref.

橋詰隼人, 索 志立, 李 延縞, 山本福壽. 1994. ナラ類の育種に関する基礎的研究 ( I ) -開花、受粉および人工交配による結実について―. 日林論105; 321-324.

加藤珠理, 向井譲. 2001. コナラの人工交配が堅果生産に及ぼす影響. 日林学術講656.

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金沢のTさんとのメールとのやり取りから思いつき「コナラの繁殖への投資と、生存堅果の割合に関する戦略」まだどう言葉にしていいのか、どうデータを出して
2005/10/04(火) 23:21:09 | 燃海HP ver.III
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