燃える雑記置き場
随分とブログから遠ざかっておりまして、閉鎖も念頭に入れてはいますが…いくつかのメモは残しておきたいところなので、もうしばらくお目見汚しを。
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遺伝子組み換え(Genetically Modified)イネ
いろいろあるんですね。

例えば、コメにコエンザイムQ10を含むイネ。
平井先生のブログでも取り上げられていました。
8月18日の記事

その他にも、スギ花粉症緩和米として、スギのアレルゲンを含んだイネとか。

この組み換え体は、来週、静岡大学にまでいって受けてくる大学院の授業で取り上げられるので、詳細やその生態学的なインパクト等については、後日報告します。

興味ある人は、農業生物資源研究所のホームページに、簡便または、詳細な説明書きがあるので、そちらをご覧ください。

この遺伝子組み換え体ができるのは、やはりゲノムの物理地図が完成しているような、モデル植物ならではなのだろう。コエンザイムQ10や、Cryj1のエピトープ(スギアレルゲン特異的なT細胞によって認識される11-19アミノ酸)を、葉や茎ではなく、胚乳で発現させることが必要となってくるから。これについては、私よりささみのタタキさんの方が詳しいのだろうが… このイネの場合、貯蔵タンパク質であるグルテリンの胚乳特異的プロモーターを用いて、ターゲットをコメの胚乳中に蓄積させている。ほー。なるほどねぇ~。

でもやっぱ気になるのは、安全性だったりね。
組み換え体の選抜には、抗生物質耐性遺伝子がマーカーにされていたりするもんね。培地に抗生物質含ませて、選抜するのかな?また、ここらも勉強しなければ。

ちなみに、講義の名前は「遺伝子組み換え作物の生態的インパクト(Ecological impact of genetically modified crops)」
生態に浸透しないように、不稔性にする研究も行われているらしいよ。

というわけで、また来週!

<追記;講義用に準備したNote>

「スギ花粉症緩和米(スギ花粉症予防効果ペプチド含有イネ)の利点と欠点(または問題点)について」

・スギ花粉症緩和米とは?

スギ花粉症の原因物質である、Crij1及びCrij2のT細胞抗原決定基(エピトープ)を米に含むイネで、認識部位のみでアレルゲンを持たないこれを日々摂取する、減感作療法を目的として開発された。
この遺伝子組み換え体ができるのは、やはりゲノムの物理地図が完成しているような、モデル植物ならではなのだろう。Crij1及びCrij2のエピトープ(スギアレルゲン特異的なT細胞によって認識される11-19アミノ酸)を、葉や茎ではなく、胚乳で発現させることが必要となってくるから。このイネの場合、貯蔵タンパク質であるグルテリンの胚乳特異的プロモーターを用いて、ターゲットをコメの胚乳中に蓄積させている。

・どこまで進んだ?

現在の研究では、米の胚乳にスギ花粉のアレルゲン、Crij1及びCrij2由来のエピトープの蓄積が確認され、マウスを用いた動物実験により、この胚から抽出したエピトープのT細胞増殖反応性を調べたところ、アレルゲンと同様の反応を示すことが確認された。

・遺伝子組み換え作物の安全性は?

組み換え体の選抜には、抗生物質耐性遺伝子がマーカーにされていたりする。培地に抗生物質含ませて、選抜するのか? この安全性は?
また、花粉や種子の飛散による、生態への遺伝子流動の危険性。これをどう評価するのか。また、簡便な識別マーカーの開発が必要。これはトレーサビリティーにも通ずる。生態に浸透しないように、不稔性にする研究も行われている。
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コメント
この記事へのコメント
羨ましい~
パブリックアクセプタンス(PA)活動を通じている方達の記事を読みました。

遺伝子組換え作物に嫌悪する消費
者がいる一方で、花粉症を緩和するコメを開発中という記事を読みました。


現在、世界レベルで飢えている人々がおります。
それによって、世界的に見ますと、遺伝子組換え作物の栽培面積は大幅に増えています。
1996年に比べて2004年は50倍近くになったようです。

少なく見積もっても日本人が食べる大豆の6~7割はGMであることがわかっています。

一概にGMが悪いとは言えないと思います。
しかし、遺伝子は次世代に受け継がれてゆく生体情報なので、少なくても2~3世代に渡って動物実験が必要ではないかと思います。

食の安全が立証できない以上、見切り発車はしてほしくありません。

しかし、食の安全よりも工業を優先にする国ですから、学者ですら、その理念を売り渡す国ではなかろうかと思います。

たかだが豆腐ごときにシリコン樹脂などの添加物を記載する義務のない国なんですよ。
それも、大量生産では当たり前にシリコンが消泡剤として使われています。
止めて欲しいです。
しかし、その声を上げることを同じ消費者が阻止する国なんですね。

食の安全よりも経済が優先されるからです。

これも自分のブログでやるべきことなのですよね。

燃海 さんから見て迷惑であるなら私のこのコメントは削除してください。




2005/08/21
(日) 01:07:46 | URL | eko #-[ 編集]
いえ、むしろekoさんにコメントして欲しくて、この記事書きました。迷惑だなんて。逆にお礼を言わせてくださいな。

平井先生のブログより引用
>「研究者が行き詰って開発された作物」とまで言われている。
>サイエンスとしては面白い!と諸手を挙げて賛成するんですが…

確かに。このネタはお金をひっぱって来るのにはもってこいです。一方で同じく、ただ純粋に科学的に面白いと私も思います。
ここから先は科学者だけが考える場所ではないと思います。しかし、できるだけの情報は示すのが必要だと。なぜ必要かを理解が得られるまで。
それが政治じゃない?
ま、なんかちぐはぐで、中途半端な返答になってしまいましたが…

ekoさんのコメントにもきちんと答えられるよう、しっかり勉強してきます。
2005/08/21
(日) 01:35:41 | URL | 燃海 #LfSnBEJ6[ 編集]
期待しています。
遺伝子組み換えイネですか。これからは食べるだけで、あらゆる病気が防げる時代が来そうな、楽しい想像をしています。自然界にこの遺伝子たちがいたずらをしないことを願うだけです。
2005/08/21
(日) 10:39:56 | URL | kazuyoo60 #-[ 編集]
そうですね。
もちろん、そういった効果をねらって開発されているわけですから。でもそこだけに焦点を当てると、落とし穴にはまってしまう危険性もあります。
難しいですね。
2005/08/22
(月) 07:43:29 | URL | 燃海 #LfSnBEJ6[ 編集]
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