燃える雑記置き場
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ヘキサン(有機溶媒)を用いた洗浄法による花粉の採取、
スゲー!!


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当研究室では、2006年、そして昨年もサクラの人工交配を行っているのだが、どちらの実験においても障壁となったのが、花粉の採取と保存、そしてviabilityであった。

ま、一年目は、そんなん風媒花と同じやろうと舐めていた感は確かにある…^^;
結局乾燥させて集めたり、昨年は直接咲いてる花を採取して交配に用いたりしたけど。
問題なのは、乾燥させ冷蔵保存すると、数日で極端に発芽能力が落ちること。
(上手くシリカゲルで乾燥させる必要もあるのだが、直後に交配に用いるからと、それを怠った)
また、咲いている花を採取すると、新鮮で発芽能力の高い花粉が得られるが、すでにポリネーターが訪れ、他個体の花粉が混ざっている(コンタミ)可能性がある。発芽能力も採取した時期の違いなどにより異なる可能性もあり。
などなど…


今年もサクラの交配を行ったのだが(自分のテーマではなく手伝いで)、その際興味本位で試してみたんですよ、その洗浄法とやらを。

もう一度言おう。ヘキサン、すげー!!


今回はヘキサンによって花粉を洗い落とし、そのまま実験当日まで溶媒に漬けた状態で保存。直前に濾過し、ヘキサンを飛ばして実験に用いると言う手法を行った。

これはまず、集め方が簡単。
また、溶媒につけたときに成熟している花粉のみ収集できる。
(未成熟で裂開していない葯からは、花粉はこぼれてこないため)
 ↓
(このため、十分な花粉を集めるのに多くの花序が必要となるが)

そして、何が重要かって、発芽率が高い!!
かつその高いviabilityを、長期間保持できる!!
ヘキサンに漬けたまま常温で一週間おいた花粉の発芽試験をしたのだが、発芽能力はフレッシュな花粉に引けを取らなかった。
つまりこの方法では、同じ質の花粉を、数日(もしかしたら数年!?)にわたって実験に用いることが可能。

なんだかんだで含水率下げて保存するのはめんどいからね。
あとは、ヘキサンに漬けたままどれほど持つのか知りたいトコだが…
さすがにサクラでの報告は見つけられなんだ。
交雑などにより多くの雑種が作られているんだけど。
さすがに研究じゃなきゃこんなトコ気にしないか^^;

ヘキサンに漬けたまま花粉を長い期間保存した研究を探してみたところ…
キウイフルーツにおいて、ヘキサンに漬けたままで保存した花粉の発芽能力が調べられていて(渡辺, 高橋. 1989)、その研究では1年後も花粉は75%の発芽能力を示したと報告している。

サクラでも、おそらく同様??
ま、なんなら試してみますか!?www

とりあえずサクラ組のみなさん、もし次回サクラの交雑を行うことがあれば、是非このヘキサンを使う方法を採択していただきたい。



注)
虫媒花の花粉採取(洗浄法)については、林木育種ニュースNo.22 6-7 (2004) 「広葉樹の花粉の取り扱い」山田浩雄、を参照にされたい。

Ref.
渡辺慶一・高橋文次郎. 1989. キウイフルーツ花粉の発芽,花粉伸長に関する温度と培地条件並びに貯蔵花粉の発芽試験. 園芸学会雑誌57: 591-596.
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