燃える雑記置き場
随分とブログから遠ざかっておりまして、閉鎖も念頭に入れてはいますが…いくつかのメモは残しておきたいところなので、もうしばらくお目見汚しを。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:--| スポンサー広告| |
答えは…

NO!→ソメイヨシノは接ぎ木で増殖され、すべてクローンだと言われています(1)(2)。サクラ属種は自家不和合性を持ち、自分の花粉が受粉しても結実はしません(1)。つまり、ソメイヨシノ×ソメイヨシノの交雑によっては、結実はしません。

YES→とはいっても、植栽されたソメイヨシノにサクランボが実っているのをよく見かけます。

ソメイヨシノ×ソメイヨシノはダメでも、他の品種や野生種の交雑は可能。てことは、現にソメイヨシノ×他のサクラ(野生種、園芸品種)との交雑は起こっているということです。
もし、野生種との間で頻繁に交雑が行われていた場合、北から南まで単一クローンのソメイヨシノから野生種への遺伝子浸透は、その種の特性や地域性を損なう危険性がある。

さてはて、
ではどんな親が、ソメイヨシノを結実させているんですかね?
毎年多くの花を付けるソメイヨシノですが、個体によって(個体の特性なのかロケーションの問題か)結実率は大きく異なる。どういう個体が、どのような状況にあると(例えばすぐ隣にエドヒガン)、結実するのか…

I川君、がんばって解析してください。

どのような状況におかれた個体が、どれほどの結実を示したかを考察するだけでも、十分意義ありますよ。それを論ずるだけのデータもそろっていると思います。

ま、それが解決したとしても、また遺伝解析によって花粉親が同定され、その分布の考察がなされたとしても…

その結実種子の行方・運命(どのように散布??どれほどの発芽率??実生の成立は??)は不明のままですが…

DVC00050_070522.jpg

写真はヤマザクラだっけ??

(1)Innan et al. 1995. DNA fingerprinting study on the intraspecific variation and the origin of Prunus yedoensis (Smeiyosino). Jpn J Genet 70: 185-196.
(2)赤嶺大雄. ソメイヨシノは遺伝的撹乱を起こすのか?. 2006年度岐阜大学農学部卒業論文.
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
「母×父」だったような
>現にソメイヨシノ×他のサクラ
ソメイヨシノ「から」の遺伝子浸透を話題にするなら「他のサクラ×ソメイヨシノ」の方が良いような。
2007/05/23
(水) 10:36:09 | URL | Sekizuka #YqzQT8Bs[ 編集]
>Sekizukaさま
関塚さん、コメントありがとうございます。かなり鋭いところを突かれ、ほんと嬉しく思っています。

ご指摘のとおりです。
野生集団への影響を考えた場合、この記事で述べたソメイヨシノを種子親とした場合の遺伝子流動よりも、ソメイヨシノを花粉親とした場合においてより、考慮すべきというのは同感です。

本研究室では、太田泰臣による「 ソメイヨシノの大規模植栽による遺伝子撹乱に関する分子生態学的研究(2005年度岐阜大学農学研究科修士論文)」、向井譲, 太田泰臣. 2006. ソメイヨシノ特異的S-RNaseプライマーを用いたソメイヨシノからの遺伝子流動の実態把握. 第117回 日本森林学会大会.によって、その現状と危険性を指摘してきました。

一方で、その遺伝子浸透にどのような要因が関わっているのか?といったことには触れられていません。試験地において、どのようなソメイヨシノ植栽がなされた場合、野生種との交雑が起こるかを、議論できていないんですよね。個体の位置関係、フェノロジー、そして実の付き具合といったデータを、総合的に判断しなければなりません。

このような解析を進めるにあたり、自然集団ではなく、まずは観察しやすい、データがそれよりも少しは容易な人工集団、つまりはソメイヨシノ集団を対象としての実験を試みました。
まず今年はソメイヨシノを種子親として、その結実に及ぼす要因を解明し、その後、今度はソメイヨシノが花粉親としてみたときの影響を探っていこうと考えています。

もっとも、浸透性交雑においては、種子親としての影響も無しに考えることは出来ない、と考えています。
(とはいっても、記事中にあるようにソメイヨシノ種子の持ち去りデータ、実生の定着についての観察はまだまだ足りまいといってよい)
2007/05/23
(水) 13:12:40 | URL | 燃海 #LfSnBEJ6[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
→http://sunsetsea.blog16.fc2.com/tb.php/368-68de81eb
この記事へのトラックバック
copyright © 2005 燃える雑記置き場 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。